2009/06/30

1年生中間合評

イーゼルを作り、絵具を作ってきた1年生ですが、現在はようやく絵画の制作に取りかかっています。
“入学試験デッサン”で凝り固まった肩の力が抜けたところで、どのような作品が出来上がってくるのでしょうか?


「〜って考えて描いているのが出てるね。」
画面から作者の思索を汲み取る合評が始まりました。


自分で土等から作った絵具で描いた学内風景です。
青色のガラスを砕いて作った青色と混ぜて、木々の緑を作り出したそうです。

2009/06/29

交換留学報告会実施しました。

例の新型インフルエンザのおかげで、予定が大きく狂ってしまったのですが、6/22にようやく交換留学に行った学生による“報告会”を実施することができました。

今後交換留学を考えるであろう2年生対象としましたが、既に交換留学を考えている3年生も何名か参加していました。

左から、堀川さん(クーパーユニオン)・大西さん(カッセル)
大石さん(エジンバラ)・池田さん(エジンバラ)の4名です。


現地での写真をプロジェクターで見せながらの説明に、各学生の目が釘付けになりました。
やはり海外の様子は経験した人にしかわかりませんが、これを機会に世界に意識を広げて制作に向かい合ってみてください。

2009/06/25

展覧会情報

洋画コース卒業生、川北ゆうさんが出品する展覧会の情報です。

『FLOATING STROKES』

2009年7月2日(木)-8月22日(土)

GALERIE KASHYA HILDEBRAND
Talstrasse 58, 8001 Zurich, Switzerland
tel : +41-44-2100202
fax : +41-44-2100215
e-mail : info@kashyahildebrand.org
URL : http://www.kashyahildebrand.org

展覧会情報

洋画コース学生、山城優摩くん・吉永朋希くんが出品する展覧会の情報です。

『ビブテン5』
2009年7月23日(木)-2009年7月28日(火)
10:00-19:00(最終日は17:00迄)

茨木市市民ギャラリー
阪急茨木市駅構内・ロサヴィア2階
tel : 072-621-1850

展覧会レビュー

一週間の公開制作の後、6/21オープンキャンパスでフィナーレを迎えた『ラクガキカオス展』。
当初は、「ギャラリーをラクガキで埋め尽くしたら、インパクトすごいよな」というようなおもしろ半分で始まった部分もあったのですが、結果、本人たちにとっては勿論、7-23galleryとしても興味深い展覧会となりました。

生駒ゼミに洋画のラクガキ王が3人集まったことで実現した本展覧会ですが、“壁に直描き”をルールに、クリティの高い“ラクガキ”が空間を埋め尽くします。





突発的に始まるコマ割りや、脈絡のないイラストの転回はまさに“ラクガキ”です。
サブカルチャーアートやらと言われることも多い世界ですが、これだけのインパクトを持った今回の展示は、アートの本流としても無視することはできないのではないでしょうか?
この出来事を一度、美学的見解から考察してみるのも面白いかもしれません(洋画教員コメントから)。

2009/06/23

6月21日、オープンキャンパス実施しました!

年に数回実施される京都精華大学オープンキャンパス。
その第1回目が6/21(日)に実施されました。

勿論、洋画コースも満を持して来学者を待ち受けました。


受験の合格作品を一挙に集めて公開!

7-23galleryでは『ラクガキ展』のフィナーレでした。
・・・男子高生の皆さんも是非おいで下さい。

今回は卒業生の活躍も少しだけ紹介しました。



洋画教員や在学生と直接話をし、大学を肌で知っていただける良い機会だと思います。
次回は8月に実施されますので、お時間のある方は是非お越し下さい!!

2009/06/19

ポートフォリオ作成講座!!

近年、就職活動するにも作家活動するにも必ず必要になった“ポートフォリオ”。
何冊も同じものを準備しなければいけないことも増えたので、比較的簡単に準備できるデジタルデータを使った作成方法を、洋画コースにある機材を使って教えてもらいました。

講師は絵画・写真・映像何でもこいの作家、ヤマガミユキヒロ氏(洋画卒業生)です。

ヤマガミさんの軽快な説明でサクサク進んでいきます。


過去の卒業生のポートフォリオを見ながら、アドビソフトの使い方も少しだけ教わりました。
まぁ、ヤマガミさんも言われてましたが、実際自分で触ってで覚えないとピンときませんよね。
みんな頑張れ!

2009/06/15

2年生 『伝えること』合評

グループごとでディスカッションを繰り返し、様々なテーマについて“伝えること”を考えた作品の合評です。

それぞれの作品に対する発表後・・・


みんなで意見を交換します。

先生たちも厳しい視線で意見の進展を見守ります。


絵画だけではなく、インスタレーションや絵画を天井から宙に吊るした作品まで、色々な表現方法でアプローチをかけていました。
さぁ、これから表現方法の展開が始まりますよ。

2009/06/11

7-23gallery展覧会レビュー

『交換留学報告展 -第Ⅱ部-』


先週の交換留学報告展-第Ⅱ部-では、大石さんと大西さんの展示が行われました。
大石さんの憂いを漂わせた巨大なドローイングと大西さん自身を映し出したかのような、淡々とした写真作品や小作品が奇妙なマッチングを見せていました。


カッセルにいた大西さんの作品は、小窓からコッソリ街を覗いたかのようなモノクローム写真とイメージが画面上に唐突に現れたかのようなドローイングが、こちらの想像力をかき立てます。



エジンバラに行っていた大石さんは、尽きることなく出てくる形を次から次へと画用紙に定着させて作品でした。しかし、決して暑苦しいわけではなく、“ゆるり”と見る側の心に入り込んできます。

2009/06/09

3年生特別講義【絵具作り】by 株式会社クサカベ

さて、3年生は希望者への絵具作りのレクチャーが行われました。
画材メーカーの方からの直接のご指導です。


お手本通りに色ごとに決まった量の油を顔料に混ぜていきます。
一見もんじゃ焼きのようです。

これがなかなかまとまっていきません!
それでも根気よく続けると・・・

ようやく全体的にしっとりしてきましたね。

後は少しずつ練り上げて完成です。
全部練り上げるのに人力ではものすごく時間がかかりますね。


ふと気づけば誰もが顔に絵具をつけてしまってます。お疲れさま。


全2日間の日程で3講義&レクチャーを行っていただいた株式会社クサカベの岩崎さん、本当に有り難うございました!

1年生特別講義【絵具の素材レクチャー】by 株式会社クサカベ

毎年、洋画コースでは画材メーカーの方にお願いして、“絵具の素材レクチャー”をおこなっていただいています。


手に持っているのはコバルトブルーの素、“ラピスラズリ”!
本物の宝石です。

こちらはクリムソンレーキやカーマインの素“コチニール色素”。
左が顔料で、右側は色素を抜かれる前の姿です。
さらにこちらが色素の主の生前の姿。カイガラムシです・・・。


カイガラムシは毒性はありませんが、カドミウムやら鉛やらと、絵具には人体に害を及ぼすものもありますので、みんなしっかり勉強してください。


と、昨日に引き続き、本日は1年生対象に、絵具作りのレクチャーもやっていただきました。
詳しくは3年生の様子でご覧ください。

2009/06/05

展覧会情報

洋画コース3・4年生3名によるグループ展の情報です。

壇浦 佑樹・土山 貴己・梶 泰幸
『ラクガキカオス展(たのしい)』

2009年6月15日(月)-6月21日(日)
13:00-20:00(最終日9:00-17:00)
期間中、常にライヴペイント状態!!
6月21日は精華大学のオープンキャンパスです。
是非おいで下さい。

〒606-8588
京都市左京区木野町137
京都精華大学 7号館2階 7-23gallery

1年生【絵の具作り】

普段、絵を描くときに使う“絵の具”ですが、もともとチューブに入っているわけではありません。“絵の具”という素材を知るために、自分たちで一から絵の具を作る授業です。

まずは拾ってきた石や砂を金槌で叩いて砕きます。

砕いたものをフルイにかけて、乳鉢でさらに細かくすり潰していきます。

こんな風に。(↑手は佐川先生です。)
ローセイカ”の顔料の出来上がりです。


さらにさらに、フライパンで煎ると“バーントセイカ”にかわります。

あとは自分で作った顔料を、自分で考えた“接着剤”で練って絵の具完成です。
以上、生駒先生による3分クッキングでした。

2009/06/03

7-23gallery展覧会レビュー

『交換留学報告展 -第Ⅰ部-』


昨年度、交換留学を経験した池田さんと堀川さんの二人展です。
豚インフルエンザによる休講で展覧会期が縮小になってしまいましたが、それでも、二人の半年間の仕事量の多さ、質の高さは伝わったのではないでしょうか。


エジンバラで風景に向かい合った池田さん。建物の窓からふと外を眺めたときに目に飛び込む“素敵な風景”のように、フッと足を止めてみてしまう作品でした。


以前、本ブログにも協力していただいた堀川さんの作品です。自身が興味を持った形、素材に対する徹底した追及が形になっています。

今週は『交換留学報告展 -第Ⅱ部-』として、大石さんと大西さんの二人展を行っております。
そちらも後日レビューをUPしますので、ぜひご覧ください。