2018/11/29

一年生 絵画基礎3 合評

一年生「絵画基礎3」の合評会の様子をお届けします。
今回の課題は「人を描くこと」。

自己、他者、肉体、顔、取り巻く環境。
学生たちの「人」を捉えた各々の視線が並びます。







描いたきっかけや、制作の中で考えたことなど、
数週間の制作期間を振り返り、プレゼンしていきます。































1枚目の木炭デッサン、2枚目の油彩と、
構図やモチーフの捉え方などの変化を追うのも興味深いです。



描く中で見出す作品のコンセプト、
その表現方法について、先生方だけでなく学生からも質問や意見が飛び交いました。



自己、他者、肉体、
たくさんの時間をかけて「人」を見つめたことは、
学生たちにどのような経験になったでしょうか。
それらをこれからの制作活動に是非役立ててください。

お疲れ様でした!

第72回 二紀展 神戸巡回展

洋画コース教授の生駒泰充先生が出展される展覧会情報です。

『第72回 二紀展 神戸巡回展』

会期|2018年11月28日(水)〜12月2日(日)
時間|10:00〜17:00(最終日16:00まで)
会場|原田の森ギャラリー 本館・東館
〒657-0837
兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30
tel:078-801-1591



LA VOZ 24th EXHIBITION

洋画コース非常勤講師の吉村昌子先生が出展される展覧会情報です。

『LA VOZ 24th EXHIBITION』

会期|2018年11月27日(火)〜12月2日(日)
時間|9:00〜17:00(最終日16:00まで)
会場|京都市美術館 別館2階
〒606-8342
京都市左京区岡崎最勝寺町13番地
tel:075-762-4671




2018/11/15

一年生 絵画基礎3 授業風景 絵の具作り

一年生 メチエ授業風景です。















今回の授業では、「人を描く」ことに並行し、
鶏の骨を炭化させて作った顔料で黒の違いを発見する授業もありました。




















まずは骨を炭化させるところから始めます。
先生が用意された鶏の骨たち、
授業のため鶏料理で出た骨をよく洗い集めてくださりました。
フライパンに骨を並べ、加熱していきます。




















ベランダは煙でもくもく、焼き鳥屋のような匂いがしました。

 炎上…















煙が少なくなってきたら、アルミホイルで蓋をしさらに加熱。


















骨の芯まで黒く炭化できました。


真黒になった骨を砕き、表層部分・芯部分と、
黒と茶色の違いを見ながら分けていきます。




















あとはそれぞれをひたすら乳鉢でごりごりごりごり、
制作の合間、休憩がてらに細かくしていき顔料にしていきます。





完成したお手製顔料を今度はメディウムと練り合わせ、簡易絵の具を作ります。
念入りに細かくした筈が、ナイフで混ぜているとまだジョリジョリしていました。
普段使っている市販の絵の具が、いかに技術を駆使され精製されているかを実感します。
















負けじとさらに細かくしようと、パレットの上で滑らかに混ぜ合わせる学生も。

現代では当たり前になっている市販の絵の具、
それがなかった昔の絵描きたちはみな自身で絵の具を練っていました。
その作業を、学生たちは歴史を知るように体験していきます。
















さて、絵の具が出来上がりました!
ここからやっとキャンバスにのせていきます。
今回は茶系の黒との違いがわかるよう、白の絵の具を少しずつ混ぜ、
グラデーションになるように塗り並べました。



















かなり細かくグラデーションをつけていく班もあり、
お互いの作業に驚いたり参考にしたり、和気藹々。
















完成です!!





写真ではわかりづらいですが、肉眼では違いをよく見ることができました。
同じ「黒」という色でも、これだけ風合いが変わります。

また顔料の細かさでも、印象は大きく変わります。
細かい顔料の滑らかな画肌、少し粗めの顔料のマットな渋い無骨な画肌、
組み合わせは何通りにも。

絵描きたちは昔から、描きたいことだけでなく、
素材もあわせて選択し、探求してきたのですね。

学生たちはどのような発見をし、そしてどのように感じたのでしょうか。


出来上がった絵の具を今回の作品に使う学生もおり、
ますます完成が楽しみです!




一年生 絵画基礎3 授業風景

一年生、メチエ科目授業風景です。



今回の課題は「人を描く」ことです。
人の顔、体、それを取り巻く環境との関係を見つめていきます。

鏡を用いた自画像を描く学生、
手や足といった体の一部を描く学生、
学生同士でお互いに他者を描く学生、

「人を描く」と一口で表す中に、多くの捉え方が広がり、
木炭から油彩で、学生それぞれ見つめたい「人」を捉えていきます。
























パーテーションで組んだ部屋で背景や光の方向の設定をしたり、

















体の細かな部分まで観察したり、







普段何気なく流し見ている「人」というもの、
様々な観点を通して描かれ、様々な作品が生まれそうです。

合評までもう少し、ファイトです!