2009/02/05

遅くなりましたが、、昨年12月オノヨーコ氏来学レポートです!

去る、昨年12月10日に行われました、京都精華大学40周年記念事業の最大のイベント、オノヨーコ氏によるレクチャーの感想を、3回生の池田宏介くんが洋画コースブログのために書いてくれました。ありがとう!
レクチャーでの撮影は禁止だったために画像はありませんが、学生からの質問に丁寧に答えてくださったオノヨーコさんの存在感は圧倒されるものがありました。
今回のこのレクチャーをどう受けとめたかは、個々様々であったと思います。何かに気づき感じとった事や、疑問や矛盾を抱いた事もあったと思います。いづれにせよ、私たちが世界とどう向き合って行くべきか、アーティスト「オノヨーコ」としての視点からのお話は、表現者を目指す私たちにとても重要な貴重な内容であったと思います。 オノヨーコさん、どうもありがとうございました。


『 オ ノ・ヨーコさんのメッセージは、信じろ、念じろ、行動しろ、ということだと感じました。彼女は、みんな自分が何かをしたところで世界は変らないと思いがち だけれど、それは間違いです。一人一人の力はとても強く、世界を変えられます。だから行動や表現をして行こうと言っていたのだと思います。そこにはきっと 合理的な理屈はありません。しかし、確かにオノ・ヨーコさんに眼の前で言われると、そうなのかなぁと思わざる得ない、そう感じました。私はレクチャーに参 加するにあたって、そこに理屈はあるのか知りたくて質問カードにもそういったことを書きました。けれど、理屈ではなく経験で世界は変えられると言ってい る。オノ・ヨーコさんのレクチャーを受けながら私はそう感じました。そう言われると後はどうしようもありません。後はその人が好きかどうか、行ってきたこ とが意味を持っていると思うかどうか、それだけです。私はオノ・ヨーコが好きなので、彼女の作品や運動は意味があると思うので、彼女の主張を信じようと思 います。話を聞くうちに、ジョン・レノンのビートルズを離れた後の作品は、いわばオノ・ヨーコの作品の解説書のようなものなのではないかと思いました。二 人は一人、少なくともお互いの作品の上では。
全体を通してオノ・ヨーコさんはとても親しみのある感じで、レクチャーの最後にはジョン・レノンとの 思い出も話してくれました。オノ・コードを使ったコミュニケーションも楽しく、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。クラブミュージックダンスまで は付いて行けませんでしたが。

洋画コース 三回生  池田 宏介 』





↑ 1962年に行われたオノヨーコ氏 の作品、花を配るパフォーマンス『Flower Road』が、天ヶ池(京都精華大学キャンパス内)で行われました。パフォーマンス後の模様です。
天ヶ池でバラの花びらが舞いました。

オノヨーコ Yoko ONO
1933年東京生まれ。ニューヨーク在住。60年からニューヨークを拠点に活動を開始し、前衛芸術グループ「フル クサス」に参加。66年ロンドンに移り、69年ジョン・レノンと結婚。美術や音楽など様々なジャンルを横断しながら、コミュニケーションを重視する表現手 法で、「自由」と「平和」のメッセージを世界に発しつづけている。日本では、毎年、途上国の子ども達の学校建設のためのチャリティ「ドリーム・パワー ジョン・レノン スーパー・ライヴ」を開催している。