2010/09/27

オープンキャンパス

これから始まる入試期間に向けて、今年度最後のオープンキャンパスが行われました。
今回の洋画のワークショップは、前回前々回の木炭デッサンとうって変わり、油彩以前からある伝統技法のテンペラを体験してもらいました。

受験生にテンペラの原理を丁寧に説明する生駒先生。
卵の黄身を接着剤代わりに使い、顔料と混ぜて絵具を作ります。
受験生にとっては始めて目にする技法で、油彩ともアクリルとも違う描き味に戸惑いながらも真剣に描いていました。

完成した作品の乾き待ちの間に、大学のこと洋画のことを説明しています。


8月の時よりも来てくれた受験生は疎らでしたが、その分一人一人丁寧に対応出来た良いオープンキャンパスでした。

2010/09/24

2年生授業風景

後期始まって、2年生の教室ではパーテーション作りが始まりました。

これまでは市販の穴あきパーテーションで教室を仕切っていましたが、釘を打ちやすい手作りのパーテーションに変更のため、教員・学生協力して作っていきます。


流石に教員は手際が良いですね。



学生たちも負けじと工具のスキルアップ!

そして完成しました!さぁ、後期もじゃんじゃん制作していきましょう!!

2010年度洋画合宿!!

毎年恒例の【しんくたんく企画、夏の洋画合宿!】が9/17-18に行われました。
今年は柏原先生参加の最後の年ということで、事前にレクチャーテーマを設けての合宿となりました。


出発まえのひととき。
夏の終わりののどかな朝日が心地よいです。

1時間30分かけて朽木学舎に到着。到着後はまず掃除とお昼ご飯の用意。
しんくたんくの学生を中心に皆で協力して作業に取りかかります。


お昼ご飯の前に管理人さんからのお話と、しんくたんく代表磯田さんからの合宿の流れの説明が行われました。
初日のお昼ご飯は素麺とサラダでした。

ご飯の片付けをすまし、いざ第1回目レクチャー開始。
今回のテーマは“生と死”!!ものすごく深いテーマです・・・。
「レクチャーとして教員側が何かシャベクリ倒して終わるよりも、学生たち皆に考えてほしい。まぁ、これを見た後は何もしゃべられないだろうけどね。」と柏原先生。
秘蔵の神風特攻隊に関する資料DVDを皆で見ました。もちろん誰も言葉にできず。

その後、晩ご飯までの時間は各々で時間をつぶしました。
さすがに山の気候。突然小雨が降ったり晴れたりころころと変化します。
そんな不安定な天候の中、グランドではグダグダお遊び野球が。学生たちよりも教員と助手が本気になっていたような気がしますが。

そして晩ご飯準備。今晩はチキンカレーですよ〜!

女性が特に多かったので作業がスムーズです。
中に男子学生も混じってお手伝いします。

大量の鳥肉・・・。まぁ、約50人分ですしね。

お手伝い一休みで、藤野・上村の両名はperfumeの【VOICE】の振り付け練習中。
お披露目の機会は・・・・特に無しです。

むさ苦しい男性に対して、こちらは何かのサインでしょうか。

と、晩ご飯の写真を撮影をするのが抜けてしまいました。申し訳ありません。
理由は・・・、もうすぐ分かります。

これも晩ご飯後の恒例、中川先生によるおつまみ、夜食の旅。
今回は4種類のパスタが用意されていました。

一方テーブルでは教員中心に既に空の酒ビンも出現。
実は4時くらいからオジサンたちは持ち寄ったお酒で始めていたのです。

始めは昼間見たDVDに関する話だったのですが、もうこの時間帯には学生の「男の人は皆ヤング◯ンデーのグラビアの女性が好きなんだ!」という主張に対して、「そんなことはない、事実僕はやせ形が好きだ!」などと、学生・教員入り乱れての不思議な話題に移っています。
そういうわけで、夕食を撮影している余裕がありませんでした。

これ又不思議なのが、上記のような不毛な会話をしていても、すぐに美術思想の話が始まるんです。私も含めて、一度思考回路を細かく分析してみたいものですね。


その脇では奇妙なサインの確認をしていた学生たちがおつまみの唐揚げをつまみながらワンショット。そして夜は更けていきます。

二日目の様子はまた次回に・・・。

2010/09/22

後期初日。

そろそろ暑い毎日も終わりに近づいてきましたね。
精華大学では今週の月曜日から授業が開始されました。

各学年の授業が終わって、夕方の洋画コースの様子をご紹介します。

木枠(?)を作る2年生。
夏期休暇の間は学外の演劇サークルで舞台美術を担当し、走り回っていたそうです。
どうりで大学であまり見かけなかったわけですね。

こちらは4年生選択授業の展覧会話し合い。
同じ空間で4年間過ごしてきただけあって、“真面目な話”と“爆笑”の兼ね合いが見事です。

周辺に人が少ないなら、自分のスペースで休憩のギター。
鼻歌まじりで心地良さげ。


毎度、ブログ常連の岸本さんですね。
展覧会の話し合いを終わらせて自分の制作に戻りました。
しかし、この教室の学生は夏期休暇中も毎日顔を合わせていた気がします。

さて、夏期休暇しっかり休んだ人、詰めて制作していた人、ひと味違う世界へ身を投じていた人、自分探しをした人、様々でしょうが、それぞれの休暇の効果を楽しみにしていますヨ。

2010/09/13

展覧会情報

洋画コース卒業生、金沢寿美さんが参加する展覧会の情報です。

『ゲンビどこでも企画公募展2010』

2010年9月18日(土)-10月11日(月)
10:00-17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日 月曜日 ※9月20日・10月11日は開館、9月21日(火)は休館

広島市現代美術館
エントランスホール、千課1階ミュージアムスタジオ他
URL : http://www.hcmca.cf.city.hiroshima.jp/web/index.html

2010/09/02

制作風景

昨日に引き続き、今日も大学に来て制作している学生にインタビューしてみました。
今日答えてくれたのは2回目の登場になる岸本さんです。

前回の登場から1年5ヶ月経ち、作品もガラっと変わりました。

大きな紙に細かい線を無数に重ねることで濃淡を出していきます。
とても地道な作業です。


助手:「何を作っているのですか?」
岸本:「濡れた地面や海、山肌なんかが持っている揺らぎというか、自然風景が移り変わっていく振れ幅を画面に込められれば、と思って描いています。」


目に見える景色を描くのではなく、自然が持つ揺らぎを表現するのはかなり難しそうですが、3回生から変化してきた岸本さんが、卒業の時にどのような作品を見せてくれるのか、今から楽しみです。

2010/09/01

制作風景

まだまだ暑い日が続いていますね。
大学はまだ夏期休暇が続いていますが、そんなことに関係なくいつもの様に制作を続ける学生たちがいます。

そんな洋画コース教室の住人の一人で、今年度の京展でも賞をいただいた薬師川さんに、蜩の声が聞こえる中インタビューしてみました。

助手:「何を作っているのですか?」
薬師川:「そうですねぇ、今はまだやりたいことを一つ一つ確認していってるような状態です。最近の作品では写真の上にペインティングして、フラットになった写真から物質感を抜き出してこようとしていました。」



形よりも質感表出させようとする薬師川さんの制作姿勢ですが、アプローチのかけ方も少しずつ変化してきています。さて、学部生活は残り半年。その間に彼女の試みはどこまで形にすることが出来るのでしょうか。