2011/06/30

3年生制作風景

今週に入ってから精華大学でも暑い日が続いています・・・

そんな蒸し暑い中、久しぶりの3年生の制作風景です。
1つ前の記事に紹介しました『The 3rd Title』の搬入を1週間後に控え、皆作品の仕上げに追われております。

こちらはサンダーで石膏を削っています。
周りに粉が飛ぶので3Fホールでの作業ですが、気温は高いわ全身粉まみれになるわで大変そう・・・

こちらは涼しい教室の中。実際に同級生にモデルになってもらって多くの油絵を制作中。
これからまだまだ増えるそうです。

こちらもそれぞれ画面に向かって奮闘中です。

制作の合間にはどのように作品を配置するのか実際に模型を作って打ち合わせを重ねています。
やる気がひしひしと伝わってきますね。


今回は関連イベントなども学生自らが企画し、力の入った展覧会になりそうなのでとても楽しみです。
展覧会は来週からなので、遠方ではありますが皆さん是非足をお運び下さい。

展覧会情報

洋画コース3年生の展覧会情報です。

『The 3rd Title』

前期2011年7月7日–7月13日
後期2011年7月14日–7月20日
11:00–18:00

・関連イベント
〈学生による討論会〉
学年・学部問わず参加自由
春秋館2Fホール
7月7日 14:30–
7月19日 14:30–

〈塩田千春さんトークイベント〉
春秋館S-103
7月15日 16:00–


京都精華大学 春秋館1・2F
(後期は7-23ギャラリーでも展示を行います。7月16日–20日)
〒606-8588
京都市左京区岩倉木野町137

毎年恒例の洋画コース3年生による展覧会です。
今年は例年よりも時期が早いですが、関連イベントなども充実していますので、是非お越し下さい。

2011/06/28

2年生合評【平面から立体へ】



今週は2年生の課題『平面から立体へ』の合評が行われました。







1年生の頃は作業中心の課題でしたが、2年生では様々なメディアを用いることによって制作の幅を拡げていきます。

そこで今回の課題は『立体作品』という括りで制作していただきました。






初めて立体作品を制作するという生徒も多く、今回の課題は良い刺激になっていたようです。






平面から立体へと移行する段階で、生徒達が特に意識していたように感じたのは『空間』です。

平面作品が持つ領域よりも遥かに拡張された『空間』に自由を感じる生徒もいれば、不安を感じた生徒もいたようです。








立体作品の合評では平面作品の合評に比べ『見る』という視覚効果以外にも、『触れる』という触覚効果があります。

合評では作品を実際に手に取って楽しんでみたり、参加形式の作品に参加する姿も見受けられました。

ここで掲載しきれない程にどれも良い作品で、とても充実した制作期間だったというのを感じました。





ちなみにこの写真は合評初日終了後に時折見かけられる光景です。

写真左端の生徒は合評を終えてテンションが高く、まだ制作中の生徒にちょっかいを出しております…



2年生の皆さん、合評も残すところ1日となりました。

お疲れとは思いますが、最後まで気を抜かずに頑張って下さい!

2011/06/27

展覧会情報

洋画コース院1年生、薬師川千晴さんと洋画コース卒業生、午居悟くんの展覧会情報です。

『Leave Color –視覚と知覚–』

2011年7月11日(月)–7月23日(土)
10:30–18:30
日曜休館

京都精華大学ギャラリーフロール
〒606-8588
京都市左京区岩倉木野町137
tel:075-702-5291
URL:http://www.kyoto-seika.ac.jp/fleur/

展覧会情報

洋画コース卒業生、大野由美子さんの展覧会情報です。

『return』

2011年6月23日(木)–7月6日(水)
10:30–18:30
日・祝休館

京都精華大学ギャラリーフロール
〒606-8588
京都市左京区岩倉木野町137
tel:075-702-5291
URL:http://www.kyoto-seika.ac.jp/fleur/

2011/06/24

志水児王さん講演会

6月22日、アーティストの志水児王さんをお招きして講演会をしていただきました。
志水さんはレーザー等を使って光が拡散、振動する様子を空間に投影してインスタレーション作品を制作されています。


なんと、この日は実際に装置を組んでもらい、講演会が行われた部屋でレーザーを使った作品を見せていただけました。
真っ暗な部屋の壁一面に、拡散して揺らめく光はとても幻想的です。

実際に幾つかの作品を見せてもらった後もスライドで過去の作品を紹介していただけました。
レーザーだけではなく、音響を使った作品など幅広く制作されています。

ご自身の作品紹介の後は、文化庁の研修制度で行かれていたデンマークの大学の様子をお話いただけ、留学を考えている学生にはとても刺激になったのではないでしょうか。

質疑応答の時間も学生が積極的に質問していました。

講演会の後は恒例の教室を回って学生からの質問タイムです。

志水さんが回って来られるのを心待ちにしていた学生たちの作品を1つ1つ丁寧に見ていただけました。
新幹線の時間ギリギリまで学生の話を聞いてくれています。

志水さん、お忙しい中有り難うございました。

2011/06/15

絵具作り

6/13〜14の2日間にわたり1年生の油絵具作りを実施致しました。

1年生は自作の絵具を使用して制作している最中なので、市販されている絵具の仕組みを理解するにはとても良い時期だったと思います。




まず初日には、絵具メーカー『クサカベ』さんによるレクチャーがありました。

内容は『絵具の仕組み・毒性について』でした。




レクチャーの途中では、顔料や画溶液の素材を見ることも出来ました。

写真の小瓶には『亜麻の種子』と『芥子の種子』が入っております。

亜麻の種子は『リンシードオイル』芥子の種子は『ポピーオイル』の材料です。

他にも青の絵具素材として有名なラピスラズリの原石等も見せていただきました。


普段何気なく使用している画材がどのような素材から、どのような用途のために作られているのかを知るのはとても重要なことですね!




油絵具作り2日目はいよいよ実習となります!

と、その前にクサカベさんの工場でどのように絵具が生産されているのかを映像によって見せていただきました。




そしてようやく実演

今回は三原色であるを制作していただきました。


それでは、手順を簡単に説明させていただきたいと思います。




まず顔料に展色材を混ぜます。

この展色材が変わると絵具も変わります。

例えば、

顔料+アラビアゴム     = 水彩絵具

顔料+アクリルエマルジョン = アクリル絵具

顔料+卵          = テンペラ絵具

顔料+膠          = 膠絵具

となります。




今回は油絵の具ですので、

顔料をリンシードオイル+ステアリン酸による展色材によって混ぜました。


まずはナイフによって馴染ませ…




次に練り棒によって練っていきます。




分かり難いかと思いますが、写真手前が練る前の絵具で、奥が練り終えた絵具です。

練り終えた絵具の方が、より滑らかになりテカテカしています。




絵具を練り終えると、いよいよチューブに詰めていく作業です!

トントンと叩いて絵具をチューブの奥へと詰めていきます。




詰め終えると、チューブの後端をプレスして閉じます。

そしてようやく絵具の完成です!!





1年生の皆さん、2日間お疲れ様でした。

自身で顔料から精製した絵具と共に、今回制作した絵具を使って良い作品を描いて下さい!


最後になりましたが、

ご協力いただいたクサカベの皆さん、本当に有り難うございました。

展覧会情報

洋画コース卒業生、塩賀史子さんの展覧会情報です。

『光と影』

2011年6月30日(木)–7月18日(月祝)
9:00–17:00
火曜日休館

わたむきホール虹 ギャラリー
〒529-1601
滋賀県蒲生群日野町松尾1661番地
tel:0748-53-3233
URL:http://www.rmc.ne.jp/watamukihall/

2011/06/14

オープンキャンパス2011

来る、6/11〜6/12に本学にてオープンキャンパスが行われました。




梅雨入りし、天気予報もだというのにも関わらず、

皆のやる気(?)が伝わったのか雨は降りませんでした。

それでもじめじめと蒸し暑い中、各方面から来学して下さった皆さん、どうも有り難うございました。




前年度の入試参考作品や先輩の卒業後の活躍等について、教員・在学生が色々お話しさせていただきました。




前年度の入試作品を前に、受験を考えている高校生の方々はとても熱心に質問をしてくれました。





恒例のワークショップでは果物(大根もあります…)をモチーフに制作していただきました。

今回は画材として、鉛筆デッサン・木炭デッサン以外に油彩も選択していただけました。




鉛筆には馴染みがあるのですが、木炭と油彩はあまり馴染みがないようなので

今回は積極的(強制?)に木炭・油彩にチャレンジしていただきました!

初めて触れる画材に戸惑う方もいましたが、在校生によるアドバイスもあり、皆さん素敵な作品を仕上げていました!




ワークショップや入試作品を展示している教室の隣にあるギャラリーでは、

1年生の課題で制作された木炭デッサンが展示されていました。

雨にも負けず頑張った力作達を沢山の方にご覧頂くことができ、とても嬉しく思います。





おかげさまで、今回のオープンキャンパスも沢山の方々が来学して下さいました。

中には遠方から来られた方々や、2日連続でワークショップに参加して下さった方もいらっしゃいました。

頑張って受験に立ち向かう高校生の皆さんに負けないよう、私たちも更に気を引き締めていきたいと思います。

最後になりましたが、来学して下さった皆様本当に有り難うございました。