2009/01/30

卒業・修了制作展搬入はこんなんでした。

1月26日月曜日。京都精華大学卒業・修了制作展の搬入日1日目です。洋画は作品搬入が第2陣トラックへの積み込みなので、搬入スタートが少し遅めです。

搬入前の作品を守る洋画の守護神。へっぴり腰ですが。

トラック到着。陶芸の宮永先生(赤いブルゾン)も様子を見にきてくれました。

ひたすら積み込みます。

美術館到着。これから長い2日間が始まります。

メジャーで測って作品位置の詳細を決めていきます。

特殊な形態の作品の作者は帽子も特殊でした。


リフトを使って作品展示最終段階!どうにか展示初日には間に合いました。


京都精華大学卒業・修了制作展は2月1日まで実施しておりますので、皆様、是非御高覧下さい。

大学院修了発表

卒業・修了作品展やらでブログへの掲載が遅れてしまいましたが、先週の1月22日に大学院修了発表が行われました。
例年だと、学内ギャラリーの“GALLERY フロール”にて作品展示、各作品の前で自己の研究についての発表が行われるのですが、学内工事の関係で今年はフロールが使用出来ませんでした。よって、7号館内の教室を使い作品を展示、別場所での研究発表というイレギュラーな形です。

手前は松本絢子さん、奥が横山真由子さんの作品です。
白い壁面の“空き”も使って風景に存在する“間”を見せる松本さんの作品と、空間に“増殖”していく柔らかい空気を描き出す横山さんの作品が、広くて柔らかい絶妙な壁面を作っています。

部屋の中心には井上結理さんのソファー作品が置かれています。お母さんの膝の写真をプリントしたサテン生地を掛けられたソファーは、鼓動音とともにかすかに振動しています。

壁面の大半を占めるのが松本央くん、左端のモニターが吉原啓太君の作品です。現在アートスペース虹で個展中の松本くんは大学入学前から自画像を描き続けています。そろそろ“自己”を越えた所にある何かに手が届きそうです。一方、メディアを積極的に制作に用いる吉原くんは、両腕に固定した小型カメラで普段の生活の中での手の表情を延々とおっています。


そして本番のプレゼンテーション。各々が準備したスライドを用いて、大学の教授達に自分の研究を発表します。




僕の座っていたポジションから撮影すると教授達は2名しか写りませんが、フレーム外にはやたらにオーラのある教授達が一杯です。



発表がすんで作品の展示室にてみんなで記念撮影です。みんな緊張感から解き放たれたいい表情をしています。
院生のみんな、本当にお疲れ様でした。立派でした。

2009/01/29

京都精華大学 卒業・修了制作展開催中!!

現在、京都市左京区岡崎公園内の“京都市美術館”にて卒業・修了制作展を実施しております。学部生は4年間の、院生は6年間の成果を結集させた展覧会ですので、是非御高覧下さい。


2階上がってすぐの展示室入り口からの撮影。美術館の右側階段を上がってすぐが洋画コース展示室側入り口です。

展示室2部屋目。今年度は平面作品が多く、空間的にはおとなしく感じますが、まさに“見応え”のある展示になっています。


少し小さい展示室に大学院生3人が混じっての展示です。
大学院生に関しては、先日学内にて行われた修了発表の様子で各作品に触れてみようと思います。
左側に見える2対の作品は現在アートスペース虹にて個展中の松本君の作品です。

2009/01/22

展覧会情報

洋画コース大学院生、梶山美祈さんの展覧会情報です。

梶山 美祈
『還る』

2009年1月27日(火)-2月1日(日)
12:00-19:00(最終日17:00迄)

GALLERY はねうさぎ
〒659-0085
京都市東山区三条通り神宮道東入ルホリホックビル2F
tel/fax : 075-761-9606
URL : http://www.haneusa.com/

展覧会情報

洋画コース大学院生、松本央くんの展覧会の情報です。

松本 央
『PROTOZOA』

2009年1月27日(火)-2月1日(日)
11:00-19:00(最終日18:00迄)

ART SPACE NIJI
〒605-0041
京都市東山区三条通り新宮道東入ル3丁目東町
tel/fax : 075-761-9238
http://www.art-space-niji.com/
地下鉄東西線けあげ駅2番出口左へ4分(ウェスティン都ホテル西隣)

2009/01/21

展覧会情報

洋画コース大学院卒業生、泉洋平くんが出品している展覧会の情報です。

新鋭作家選抜シリーズ天Vol.9
斎藤 壮一郎:絵画  泉 洋平:現代美術

2009年1月17日(土)-1月31日(土)
13:00-19:00
日・月休廊
          泉 洋平/studio J

studio J
〒550-0013
大阪市西区新町3-14-8
tel/fax : 06-6110-8508
URL : http://studio-j.ciao.jp
地下鉄千日前線・鶴見緑地線西長堀駅1番出口すぐ


2009/01/20

斎藤先生展覧会パーティー!!

昨日、1月19日に素描展のパーティーも兼ねて、斎藤先生の退任記念パーティーを洋画コースの演習室にて行いました。
京都精華大学建学以来40年間、この洋画コースを見つめ続けてきた斎藤先生の退任記念パーティーなので、本来なら大学を挙げての大々的な会にすべきなのかもしれませんが、ご本人が「仰々しくされたら恥ずかしいわ」とのことなので、せめて我々洋画コース企画で出来る手作り規模での開催となりました。

本ブログに載せる程度の非常に細々とした広報にも関わらず、大学内外、過去の卒業生(第一期生の方も!)、現在学生が部屋一杯に集まって頂けました。 

是非とも院生として花束を渡したい!」と、現大学院生による花束の贈呈からパーティーが始まりました。

乾杯挨拶は学部長でもあり、ここ数年、斎藤先生と1年生を担当しておられた佐川先生です。この時点ですでにヤバい空気でした。

食べ物を取り分ける在学生達。この日のホスト役として皆よく働いてくれました。

人に囲まれる斎藤先生。常に壁を背にして背後を取られない斎藤先生がダンディです。

斎藤先生の過去作品のスライドを見ながら作品についての解説と、精華大学と斎藤博教員生活40年についてお話して頂きました。

その後、先日の斎藤先生授業最後サプライズイベントの映像を見ながら爆笑の渦の中、素晴らしい時間が過ぎていきました。進行をしていた僕も最後に涙を我慢しきれず、1年生担当の佐川先生・中川先生に助けを求めようとしたら二人とも“号泣”!先輩方の「頑張れ(笑)」の声援(もしかしてヤジでしたか?)でなんとか幕を下ろせました。


片付けの後、残ったメンバーでの記念撮影。泣き顔の者やはじける笑顔の者。30年以上学年が離れていても、誰もが斎藤先生と出会えて本当に幸せでした。帰り道、何人かが「本当に精華に来て良かったぁ。」と話していたのが、斎藤博先生の40年を物語っているのでしょう。

これからは作家同士・・・というよりも、一人の人間として対等にお話ができるように精進していきます!!(精華大学 洋画コース 関係者一同)




4回連続でお送りしてきた斎藤博先生特集もこれで完結となります。(多分・・・)
22日まで、作品展示会場に斎藤先生が時間は不定ですが来られるとのことですので、是非展示の方を御高覧下さい。

斎藤博 素描展 会場風景

素描展「1972年 乾期 東アフリカ・サバンナの旅にて」 斎藤 博

22日まで展示中の斎藤博先生の素描展の様子です。
“レビュー”なんて助手の僕が書かさせて頂くのもおこがましいのですが、これも仕事という事でご勘弁を・・・。


ミクストメディアを駆使して制作されている、近年の斎藤先生の作品とは異なり“具象”イメージのスケッチ作品が所狭しとひしめき合っています。
今回は学生の搬入手伝いによって展示されたのですが、休憩中に斎藤先生が一言、「斎藤も具象が描けるっちゅう所を、これで見せれたやろか。」とおっしゃってました。

37年の時を経ても変わらない鮮やかな色彩が、サバンナの住人達の力強さを伝えてきます。


赤茶けた丘や、荒涼とした大地を巧みな“線”と“色彩”で一心不乱に追っていた若き斎藤博氏の姿を想像します。当時33歳。先生のその勢いは未だ衰えを知りません。

今春には学外で個展予定の斎藤先生ですが、ご自宅で制作中の作品は縦2mを越え、幅は数mを越えて更に増殖中とのこと。はたしてどうやってご自宅から作品を運び出されるのか、乞うご期待です。


2009/01/14

斎藤先生授業最終日でした!!

京都精華大学とともに歩んでこられた斎藤博先生の最後の授業が本日行われました!
“しんくたんく”メンバーの3年生が秘密裏に計画を立てていた花束贈呈イベントが行われました。学部生も大学院生も教員達も誰もが素敵な笑顔でした。(多くの人の目には涙でしたが・・・)


斎藤先生、いつまでもそのダンディズムを突き通してください!

斎藤先生展覧会情報

京都精華大学と一緒に40年間歩んできた斎藤博先生が、今年度で退官されます。
斎藤先生が1972年に旅をされたアフリカでのスケッチを、先生の退官に合わせて展示したいと思います。卒業生の方も、そうでない方も是非貴重な斎藤先生のスケッチを御高覧下さい。

なお、1月19日(月)18:00〜は斎藤先生を囲んだささやかなパーティーを開きます。お時間がございましたら是非お立ち寄り下さい。


斎藤 博

素描展『1972年 乾期 東アフリカ・サバンナの旅にて』

2009年1月16日(金)-1月22日(木)
13:00-18:00

〒606-8588
京都市左京区木野町137
京都精華大学 7号館2階 7-23Gallery

2009/01/07

展覧会情報

洋画コース2年生の進級制作展が行われます。
色々悩んだ1年だったでしょうが、なんとか進級作品をつくりあげました。是非御高覧下さい。

2009年1月9日(金)-1月14日(水)
10:00-18:00

京都精華大学 7号館 7-23GALLERY
〒606-8588
京都市左京区岩倉木野町137


2009/01/06

新年、明けましておめでとうございます。

2009年を迎えて授業も2日目となりました。
3年生では課題の合評が行われました。

課題内容は“本を各自の理解で形にすること”ということですが、出来上がった作品は様々です。


同じ本の一冊のみ、決まった文字を残してページを塗り潰し、同じページを開いて見せる作品です。

何百枚もある紙を一枚一枚丁寧に、スポーツメーカーのマークに切り抜いて装丁して仕上げた真っ白な本です。


寝ている時見た夢をフィルムケースサイズの絵巻物にしました。

彼が3年間描きためた何冊ものクロッキー帳を一冊にまとめました。一冊一冊の表紙を切り取るときには涙が滲んだそうです。

毎日一枚ずつ描いているドローイングをカードにしています。何が描いてあるのかは、裏面に描いてある一文字と絵面で想像するしかありません。



キュビズムの名作を立体絵本として作ってあります。キュビズムの巨匠がかつて行った行為が形になったようにも思えます。