2013/07/29

1年生 自画像と皮膚

前期末の合評ラッシュ。
今回は1年生の合評風景です。

課題は「自画像と皮膚」
2枚のキャンバスにそれぞれ「自画像」と虫眼鏡で拡大した「皮膚」の一部を描きます。


使用する絵具は、絵具メーカーのクサカベさんのレクチャーで作った絵具(赤、青、黄の3原色)+白と、自分たちで集めてきた土やレンガなどから作ったオリジナル絵具です。



土やレンガ、陶器から作った絵具は顔料の粒も大きく、ボンドなどで練っているので多少描き難かったと思いますが、みんな自分なりの描き方で仕上げていました。


こちらがオリジナル絵具で描いた「皮膚」の作品。
土などのディテールが良い味を出しています。




こちらは3原色+白で描いた「自画像」
少ない色数から様々な色彩を表現出来ていて、本人にとっても勉強になったのではないでしょうか。


1年生の先生方も一点一点時間をかけて合評されていました。

夏休みも教室は使えるので、長い休みにじっくりと制作するのも良いですね。

2013/07/26

造形演習5授業風景 その4

6月7月と3回に渡ってお伝えしてきた4年生オープン科目『造形演習5』

最後の授業では受講した学生たちの新作を並べて展示し、清水先生からのアドバイスを受けてどのように作品を発展させたか発表を行いました。




それぞれが清水先生からいただいたアドバイスをどのように作品に活かしたのか、その試行錯誤の跡が見られる作品たちでした。




2回目の発表ということもあって、みんな自分の作品についてしっかりと整理して話すことが出来ていました。
その上で、卒展に向けてどのように制作を進めて行くか、清水先生から再度アドバイスをもらいます。



前回の発表からあまり時間がなかったため、制作途中や小品の作品が多かったですが、それでもしっかりと変化している作品を見ているととても頼もしく感じます。

卒展ではどのような作品が並ぶのか楽しみですね。

2013/07/25

大学院合評風景

毎週学部生たちの合評が行われている前期末、大学院生の授業でも前期に制作した作品の講評が行われました。

大学院生の授業は毎週木曜日に行われていて、普段は主に哲学や芸術理論の読書会と議論が行われています。
大学院生になると授業がより専門的な内容になっていきます。



そして、この日の合評にはゲストとしてアーティストの児玉靖枝さんにお越しいただきました。
大学院生では定期的に外部の方に来ていただいて、作品を見てもらったり話をしていただいたりと、人数が少ない分濃密なカリキュラムになっています。






各院生の制作スペースはこんな感じ。
一人一人のスペースも広いので、のびのびと制作出来ているようです。


児玉さんも学生の作品をじっくり見て作品の問題点や発展の可能性を話されていました。
外部の方にしっかりと作品を見てもらい、意見をもらえるのはとても貴重な時間なのではないでしょうか。
アドバイスを活かして、次の作品に繋げて下さい。

児玉靖枝さん、長時間お付き合い頂いてありがとうございました。

2013/07/24

絵画技法3 展示&合評風景

3年生前期に選択可能な授業「絵画技法3」、油彩と卵テンペラの混合技法の基本プロセスを学び、表現の可能性を探る授業です。

授業の中でサムホールと6号サイズのパネルで作品を制作し、最後の授業では学生の作品を並べて展覧会を行いました。


今年は他コースからの受講生もいて人数も多かったため、7-23ギャラリーいっぱいに作品が展示されていました。

まずは搬入の様子です。


始めに講師の佐々岡先生がどれくらいの高さに作品を展示するか指示しています。



その高さに合わせて皆で協力して展示作業。
3年生になってくると展示の手際も良くなっています。



展示が完了したギャラリーです。
34人が2点ずつ展示しているので、作品展数は64点見応え充分です。



 
1点1点見ると静物画や人物画、風景画から抽象的な作品まで、とてもバラエティー豊かな展示となっています。
額も手作り!




1週間展覧会を行い、最終日は作品の合評でした。
受講した学生にとっては普段の作品とはまた違った制作方法を経験出来て、とても新鮮だったのではないでしょうか。
今後の制作にも授業で学んだことを活かして頑張って下さい。


さて、この「絵画技法3」の作品展、会期は終わりましたが、作品がとても好評だったので、今週末の7月27日(土)28日(日)に行われるオープンキャンパスでも展示を行うことが決まりました!

ギャラリーの隣の部屋では卵テンペラのワークショップも開催されますので、興味を持たれた方は是非、作品展と合わせてワークショップも体験しにきて下さい。

ワークショップは27日28日の11:00〜16:00となっておりますので、よろしくお願いします。



2013/07/23

二年生合評

先週の合評風景とそこで発表された作品をご紹介します。

課題テーマは「見ることと見られることー見ることを学ぶ」です。
一年次に取り組んだ「見る」ことについて再び向き合う授業です。

作品制作を自分の問題として考えて行くためにも、「それぞれの学生が「見る」「見られる」という視覚の交叉なかで何を感じ取っているのか?」発表された作品を通して、「見る」という行為を深く!広く!学んでいきましょう〜!!

 今回は、観賞側にたつ学生からの質問や意見をきっかけに合評を進めます。
お互いの率直な考えを共有しましょう〜。


 作品をご紹介。
 こちらはコピー用紙にクレパスで描かれた作品。
頭の中にあるイメージとの葛藤がうかがえます!!

 彼は一年生の進級制作からクジラをテーマに描いています。
クジラを通して「見る」ことについて考えているようです。

 紙に鉛筆というシンプルな画材で、様々なカタチの窓を描いた作品。
室内と室外を行き来する作者の視点が面白い作品です。

身近なアトリエの風景を描いた作品。
先生や学生にとって毎日見る風景の一つですが、作者の眼差しが関わることで新しい印象をあたえてくれます。


課題に忠実に向き合う二年生。学生によって上手くいったり苦戦したりと、納得のいく制作を得るにはまだまだ時間がかかります。
がが!!今週からなが〜〜い夏休み!!
自由な時間だからこそ、自分と向き合うチャンスです!!
暑さに負けず、有意義な夏にしてください。

2013/07/19

展覧会情報

洋画コース卒業生、金沢寿美さんの展覧会情報です。

金沢さんは現在、韓国の仁川市が運営する「ペンリョン島平和レジデンス」に参加し、ペンリョン島に滞在しながら制作活動をされています。
展覧会では国内外から多数の作家が参加して、ペンリョン島のパブリックスペースを使って作品を展示します。


2013平和美術プロジェクト「ペンリョン島525,600時間のインタビュー」展

展覧会期:2013年7月27日(土)〜8月7日(水)
展示場所:ペンリョン島内の施設等

金沢さんは約100mの鉄条網を使った「Rose Line Project」を展示する予定です。



2013/07/17

展覧会情報

洋画コース卒業生、岡藤真依さんの展覧会情報です。

『流浪の民』

2013年7月24日(水)〜8月11日(日)
12:00〜20:00(最終日は19:00まで)
火曜休廊

Guignol/nearly equal gallery
大阪市北区中崎2-3-28
tel:06-6389-1388
URL: http://guignal.jp

造形演習5授業風景 その3

4年生選択オープン科目『造形演習5』
今回は野島さんと中塚亜季さんの発表の様子をお伝えします。



野島さんは油彩とテンペラの混合技法を使って、細密な人物画を制作しています。
混合技法は3年生前期の選択実技の中で技法を教えてもらえます。



モデルは友達に頼んでいるようで、人体も服も細かく描き込まれていました。
とても時間のかかる作業です。


清水さんからのアドバイスは背景の色や構図について。
細部だけではなく、画面全体を意識して次回作に繋げられるのではないでしょうか。



その翌週、洋画最後の発表者は中塚亜季さんです。



中塚さんも野島さんと同じく人体を描いていますが、中塚さんは抽象的な画面を目指して制作しています。
同じ人体を描いた絵でも、描く人によって画面の作り方や人体の捉え方が大きく変わるのは面白いですね。


中塚さんは色の使い方や人体の崩し方のアドバイスをもらっていました。
二人の作品がどのように変化していくのか楽しみです。

1人ずつの発表は今回で終わりです。
最後の授業では、清水さんのアドバイスを受けてどのように作品が変化したか、発表した学生の最新作を並べて展示します。

おまけ:

こちらは少し番外編

清水さんの授業は受講していませんが、同級生の発表に顔を出していた学生が授業の後個人的に作品を見てもらっていました。




せっかく大学にいるので、洋画コースの教員だけでなく色んな人に作品を見てもらって、様々な角度からの意見を参考にして下さい。