8月3日から4日までは2年生の前期最後の合評でした。
今回の課題は自画像と立体作品の二つ。
ショッピングバッグを長い行列のように並べたインスタレーション。学内の様々な場所で色んな形で設置した様子を写真で見せていました。
押せばドミノのように倒れていくのも作品の面白みの一つ。
自画像の方は学生が自ら土を探して、土から絵の具を作り、それを使用して描きました。アンデシュ・ソーンやアペレスのように最低限色で絵を作るのもいい練習になりますね。
静物画のように設置した果物、ビン、カゴの前に額縁を吊るしたコンセプチュアルな作品。裏の壁には何も描かれていないキャンバス。
横や裏に回るとオランダ黄金時代の静物画に入り込んでいく感じ。
人間の皮膚をイメージした編み物作品。
作品自体だけでなく作品の歪んだ影もなかなか面白い。
作品のコンセプトの起源は学生自身の皮膚の病気の経験。酷い病気になることにより初めて身体が透明な存在から不透明な存在に変わるということを表現しているらしい。とても現象学的なテーマ。
捨てられた木材を再び木として蘇らせる作品。
物凄い数のトイレットペーパーの玉で作られたインスタレーション。巨大な虫の繭か卵なのか、色んな発想を起こす不思議な作品。
作品に触ったり上がったりすることも可能。インタラクティブアート。とても柔らかいらしい。
お尻の上から尻尾が生えている粘土彫刻。
割り箸から精密に作られた葉っぱ。
自分で作った絵の具を使うことにより気づいた絵の具の立体性をそのまま立体作品として表した。
学生は凹面だけを見せるつもりでしたが、先生たちは裏の凸面の方に非常に興味を持っていました。自分が気に入っている作品より自信がない作品の方が他人に気に入られることはよくありますね。
裏に回すと素材の扇風機が丸見え。