2009/07/03

展覧会レビュー

遅くなりましたが、現在7-23galleryにて、オーストラリアからの交換留学生、エミリさんの個展が行われています。
『はなしing』と名付けられた本展覧会は、エミリさん自身が感じる会話・対話についての考えを作品化したものとなっています。

上と下を向いてつり下げられたキャンバス地に描かれたドローイングと手前は木製パネルのペインティングです。

記帳名簿の横には幾何学的抽象で構成されたドローイングのスケッチブックが置かれています。


クッションの上に迫ってくるようにつり下げられた作品と、奥に入らないと見にくいgallery入り口側の作品との関係性が、会話のすれ違いや噛み合なさなどの歯痒さを感じさせます。しかし同時に、両方がうまく視界に入る位置に移動することで新しいビジュアルに出会える感覚は、対話の中から新しい方向性を互いに見つけることができたときの爽快感を体験できました。

展覧会は来週月曜日、7月6日迄行われております。