2011/01/12

制作風景

たまに雪のちらつく京都市北部は京都精華大学。
その7号館内の寒風吹きすさぶ廊下で黙々と木材を組み立てる学生がいます。

正月早々、準備室に作品の相談に来ていた安枝さんです。


助手 : 「なにを作っているのですか?」
安枝 : 「“ヤスエ”の小屋です。」

・・・ほほう。

安枝 : 「この1年間いろいろ考えて制作を続けてきたのですが、進級制作では自分が作りたいと思ったものを作ろうと思って。自分の作品や、“いいな”と思うもので小屋を埋めてみようと思っています。小屋のパーツが出来ていくにつれて、人に見てもらいたいと素直に思えるようになってきました。」




コンセプチュアルアートや抽象表現主義、ダダにネオダダに具体美術。大学に入って過去の表現や他人の作品を山盛り知って、「表現って何なの?」と感じられる時間。在学中のたった4年間で自作のスタイルを定めるなんて出来ない!今はただ多くのことを試して、方向修正してさらに自分も他人もわくわく出来るものに近づきたいという安枝さん。

試行錯誤の末、目の前に広がるのはさらに広大な世界ですが、このバイタリティーがあればきっとその先も目にすることが出来るんじゃないでしょうか。
背後では同じく2年生の檀さんが「大きくて教室に入らないから・・・」と廊下で制作中。

二人とも風邪引かないように頑張れ!合評は来週だ!