2011/03/08

《燃やす》ワークショップ!

2月19日、京都精華大学では高校生の生徒さんを迎え、いくつかのコースでワークショップが行われました。

洋画コースのワークショップは『紙を燃やして作品を作る』でした。

まず始めに、今回の講師:田中先生の“燃やした”作品の説明や、美術史の中で田中先生のような作品は、どのような文脈から生まれているかのレクチャーです。
よく耳にする印象派やポップアート以外の美術の動向、カラーフィールドペインティング・ミニマルアート・もの派など、ただ単に“描く”以外の表現方法を勉強してもらいました。

写真右手前はアシスタントの学生たち。
君たちは近代美術史のおさらいですね。


そして実技に移ります。
まずはスクエアの木製パネルに画用紙をカットして自由に糊付していきます。
充分に換気をしていても、空中に飛び散るスプレー糊との格闘です。


画用紙を貼り終えたら屋外へ移動。
いよいよ《燃やし》ます。

簡易のガスバーナーを使用して大胆に火をつけます。
幾重にも重なった画用紙と画用紙は圧着されていて、火がついてもしばらく燃えたら勝手に消えていきます。

途中何度も手をとめて、広いところで「次はどこに火をつけるか」を考えます。

そして完成作品!

どの作品も迫力の仕上がりでした!
白く平らだった画用紙が、まるで生き物のようにめくれ上がり、流動的にパネル中を駆け巡っています。

ワークショップ担当の田中先生も
「いやぁ、この自由度の高さはビックリです!」
と驚いておられました。



ドタバタ作業をこなす忙しい一日でしたが、アシスタントの在学生とも仲良くなってもらえましたか?
このワークショップ、一番楽しんでいたのはアシスタントの彼女たちかも知れませんね。

高校生の皆さんもこれからどのような進路が待っているか分かりませんが、今回の作品と同じく、自分の決める方向に自信を持って突き進んでいって下さいネ!