2011/03/03

三面鏡-万華座談-!!

確認したところ、2週間もブログのUPが出来ていませんでした。申し訳ありません。
その原因はこの展覧会、『三面鏡 -万華座談-です。

柏原先生と助手の私、田中の退職に伴い、当然のように“何か”を期待されてしまったのです。
「そのまま二人展をするのもなんだかなぁ」ということで、2年前から洋画コースの教員となられた佐藤先生を巻き込んで“記憶”に残る出来事を!!との企画でスタートした展覧会です。

とはいうものの、3人展が決定したのが1月。この間、授業最終合評やら、卒業制作展やら、ワークショップ(近々そのときの様子はUPいたします)やら年度末はどたばたです。
3人の合い言葉は「地獄を楽しもう」となり、作品制作の時間をなんとか確保する毎日が始まりました。

本展覧会は、3名がお互いに“指令”を出し合い、相手に制作をさせるという、柏原えつとむが行ってきた『Mr. Xとは何か?』の展開としての性質を持っています。
展示会場には机を置いて、出品者3名による“対話”が行われ、それも展示の一部として楽しんでもらおうという企画でした。

柏原:69歳 佐藤:32歳 田中:31歳
夏目漱石の言った“則天去私”とは?

答えが出ずとも、それを考え続けることを形にしようとミーティングを行っているときに、佐藤先生から一枚のメモが提示されました。

《則去私》(3人とも“オヤジ”ですから・・・)

「いいね!」っと、それからの展覧会テーマは則展去私に決まりました。

そして展示当日。2日間という極端に短い展示期間・ブログと口伝えのみという狭い広報活動にも関わらず、多くの方々にお越し頂けました。
中にはお子さん連れの卒業生の方や、あと2週間後が予定日の卒業生まで!!


展示両日のトークの様子。まさに見せ物!
望んだこととはいえ、僕からしたら大先輩から、学生時代に同じ空間で制作してた学年、後輩、そして今の学生たちと、上から下からサンドイッチされた気持ちで生きた心地がしませんでした!写真を良く見ていただいたら分かりますが、脂汗により頭部のテカリが半端ないです。
ちなみに同年代の佐藤先生と後で話してみると、やはり上下の年代に挟まれるストレスは同じように感じられてたようです。

卒業生に囲まれる柏原先生。本当にお疲れ様でした!!


僕がお話ししただけでも88年度生から現在の2010年度生までの大集合!
勿論それ以上のお年の方もこられていたようで、3年前の斉藤先生の時と同じく、この洋画コースのつながりの深さを実感できる良い機会となりました。

そしてなによりも会場となった【7-23gallery】は、柏原先生が着任されたときに当時の学生たちと一緒に作り上げたギャラリーです。
当時は壁のベニヤの木目が真新しかったとのことですが、幾重にもペンキを塗り重ねられた今ではその面影が全く見えません。

そんなスペースで教員最後の展覧会を行い、そこで歴代の卒業生や現役学生に囲まれるような人物に出会え、さらに一緒に作品を展示させてもらえるような機会をもらえようとは・・・。

そんな洋画コースをこれからもよろしくお願い致します。
そして学生諸君、これからの洋画コースの歴史はあなたたちが描いていくことになります。
4月以降は僕も学外から楽しみに見守らせてもらいますね。

そして、当日イッパイイッパイの我々に変わって、来場者の対応を手伝ってくれた次期助手の田中くん(同じ名前)を始め、学生・院生のみんな、本当に有り難うございました。