2009/01/20

斎藤博 素描展 会場風景

素描展「1972年 乾期 東アフリカ・サバンナの旅にて」 斎藤 博

22日まで展示中の斎藤博先生の素描展の様子です。
“レビュー”なんて助手の僕が書かさせて頂くのもおこがましいのですが、これも仕事という事でご勘弁を・・・。


ミクストメディアを駆使して制作されている、近年の斎藤先生の作品とは異なり“具象”イメージのスケッチ作品が所狭しとひしめき合っています。
今回は学生の搬入手伝いによって展示されたのですが、休憩中に斎藤先生が一言、「斎藤も具象が描けるっちゅう所を、これで見せれたやろか。」とおっしゃってました。

37年の時を経ても変わらない鮮やかな色彩が、サバンナの住人達の力強さを伝えてきます。


赤茶けた丘や、荒涼とした大地を巧みな“線”と“色彩”で一心不乱に追っていた若き斎藤博氏の姿を想像します。当時33歳。先生のその勢いは未だ衰えを知りません。

今春には学外で個展予定の斎藤先生ですが、ご自宅で制作中の作品は縦2mを越え、幅は数mを越えて更に増殖中とのこと。はたしてどうやってご自宅から作品を運び出されるのか、乞うご期待です。