実技の授業がまだ開始されていない先週末、作品の梱包に勤しむ学生が数名。
今回の制作風景ピックアップは、先日まで7-23galleryでグループ展をしていた田中成美さんに梱包作業の手をとめて協力してもらいました。

助手 : 「何を作っているのですか?」
田中 : 「箱・・・ですかねぇ。特に“箱”という形に意味はありませんけど。そこに“何か”が在ることが大切です。」


何種類かの幾何学的な形が量産されていっている田中さんの制作スペース。
「箱の中に・・・」とか「立体感が・・・」といった画面上の“イメージ”ではなく、画面上に立ち上がってくる“匂い”の様な存在感が重要なのでしょう。
形も定まらず、何かモヤモヤした存在を描き出すことは容易ではないかもしれませんが、その“何か”を掴み取るまで手を伸ばし続けてもらいたいです。

今週はコツコツ貯めたバイト代で友人とニューヨークへ旅行中。
あちらでどのようなことに出会って来るのか、帰ってきてからの報告が楽しみです。