洋画コースでは本日から2年生の立体課題、
『つくることとつくらないこと』
の合評が行われています。
この課題では、既製品や日用品に少し手を加えただけのものを“美術作品”として展示しているという現状を踏まえ、
「なぜこれが美術なのか」
「美術とはいったい何か」
を制作を通じて考えていただきました。
さらに、立体作品といえば木や石を彫刻したり粘土等で造形するのがオーソドックスな“つくり方”ですが、今回の課題では“つくらないこと”も美術作品をつくる方法であることを学んでもらいました。
デュシャン等がいい例ですね。
こちらは、自然物である石に少し手を加え(削る)そこにロウを流して制作した作品です。
一言に石といっても様々な石があり、削る作業で受ける手応えも多種多様で面白かったようです。
続いてこちらは、日用品や廃品等に毛糸を巻き付けて制作した作品です。
それぞれが持っている素材の魅力や個性が、毛糸という素材に覆われることによって書き換えられています。
こちらの作品は、洋画コースの校舎『7号館』の2階に赤いテープを貼り巡らせるという作品で、『空間』『区切り』というテーマに焦点をあてた作品です。
いつも制作している空間なのにも関わらず、テープが貼り巡らされているというだけでいつもと違った空間に感じるのが面白かったです。
合評は明後日まで行われる予定です。
自分の作品の合評が終わった生徒はホッと一息つきたいとは思いますが、学年全員が終わるまで気を引き締めて参加して下さい!
上の写真は、よっぽど疲れているのか、壁に寄りかかる2年生です。
…くれぐれも無理はしないように!!