今回は１年生の授業風景を紹介したいと思います。
１年生は現在、学年最後の課題となる進級制作の作品制作に励んでおります。
１年生は“イーゼル作り”や“絵具作り”等、課題では主に作業的な内容のものが多く、
教員の指示により具体的に描く“モノ”や作る“モノ”を指定された上で制作してきました。
それに対して今回の進級制作では具体的なモチーフ等は一切ありません。
言い換えれば、大学入学後初めての自由制作となります。
ただ、教員から一つのテーマを与えられ、それに沿って作品制作を進めてもらいます。
今回のテーマは“日常”です。
実際に作品制作に入る前に、“日常”というテーマで論文を発表してもらいました。
今回のブログ記事に掲載されている画像を見て頂ければ分かるように、
進級制作の課題として“自画像”を選択する学生がとても多いです。
それが“日常”というテーマからきているものなのかどうかはわかりませんが、
鏡に映る自身と対峙しながら自画像を制作する学生を見ていると、
情報が氾濫しているこの状況で、見え難くなっている“現実”や、感じ難くなっている“生きている実感”を掴み取ろうとしているように感じました。
始めての自由制作で戸惑う生徒もいれば、水を得た魚のような生徒もいます。
合評まで残り少なくなってまいりましたが、それぞれベストを尽くして力作を完成出来るように頑張って下さい！
近頃より一層寒くなってきましたので風邪には気をつけて！
