2022/06/24

横内賢太郎 講演会

 6月21日には横内賢太郎さんの講演会が行われました。横内さんは日本での個展を中心に、インドネシア・ジョクジャカルタとオランダで滞在しながら活動してきた作家です。

最初は欧州の美術史と日本の絵画の関係について話しました。ヨーロッパの絵画と日本の絵画がお互いどのように影響し合ったかなど、ヨーロッパと日本の美的感覚の相違点や、オランダと日本の歴史的な関わりとこの文化の交差がどのような絵を生み出したかなど。




そこから、話は横内さんのインドネシアでの経験に移りました。横内さんが作品の素材として使うサテン布やインディゴブルーもインドネシアの歴史や社会と深い関係があるらしく、彼は自分がいる場所の環境や文化について考えながら、リサーチして、それを制作に持ち込んでいるみたいです。さらに、周りの芸術に興味を持つ人のためにインドネシアでは自宅をアートスペースにして、インドネシアでは上映されることが少ない映画の上映会を開催したり、自ら芸術文化を広めています。




4年生や院生になれば先生から課題をもらうのではなく、主に自由制作になり、その制作の起源となるリサーチ・研究・自らの経験は重要になるので、それに関して学生にとても為になるレクチャーだと思いました。