先日、1年生の授業で『本作り』が行われました。
1年生は『アーティストブック』という課題で本を作ってもらいますが、その課題に役立ててもらうために実際の製本作業を体験してもらいました。
今回は“ソフトカバー”と“ハードカバー”の2タイプを製本しました。
まずは“ソフトカバー”の製本です。
まず最初に原稿を束ねます。(今回は見本なので白紙です。)
束ねた状態で“背”の部分を軽く接着します。(接着しすぎると本が開き難くなるので注意。)
束ねた原稿の背に切り込みを2〜3mm程入れます。
原稿を固定するために、切り込みを入れた原稿の背に糸を通していきます。
これが糸を通し終えたところです。
本の角(端)には糸を通さないようにします。糸を通してしまうと、側面から本を見た時に糸が見えてしまい、少し不格好になってしまいます。
原稿を束ね終えると、次は本の表紙(カバー)作りです。
原稿のサイズを計り、上下端はそのサイズと同じ、表は少し大きめにしカバーをカットします。
そうすることで原稿がカバーによって保護されます。
市販の本(雑誌以外)も同じ構造ですね。
カバーを貼り終えれば、製本の完成です。
ほんの数十分の作業で見事な本が完成されたことに生徒達も驚いていました。
次に“ハードカバー”の製本作業を紹介致します。
ハードカバーでは原稿の厚みがあることが多いので、生徒達にも手伝ってもらい原稿用紙を沢山作りました。
ここからの作業は“ソフトカバー”の製本作業と重複する箇所が多いので、異なる箇所を中心に説明させていただきます。
あらかじめ丸めた型紙に本の背をあてがい、本の背に丸みをもたせます。
そうすることで、厚みのあるハードカバーの本でも開き易くなります。
ハードカバーの場合は、糸の変わりに布を用いて原稿を固定します。
原稿とカバーを接着するために、まずは原稿にお好みの用紙を貼付けておきます。
次にハードカバー(表紙)を制作します。
お好みの布などに、原稿のサイズに合わせてカットした厚紙を貼付けます。
最後にカバーと原稿を接着して完成です!