2011/12/01

『視えることとその地下茎』1週目

4年生選択授業の安喜ゼミ学生による展覧会『視えることとその地下茎』が今週から始まりました。

この授業では、学生が同ゼミの学生の作品を用いて企画、展示までを行います。

学生同士が互いの作品をキュレーションすることで、複数人の作品を同会場に展示することや、人に作品を見せるとはどういうことかを考えます。


まずはその1週目、今週は大学内春秋館の1、2Fで3つの展示が行われています。


こちらは搬入の様子。

日頃から制作はしっかりやっている学生たちですが、搬入作業はまだ不慣れなようで、色々と苦戦しながらの搬入になりました。


あーでもないこーでもないと言いながら、朝の9時から始めて終わったのがなんと22時!
お疲れ様でした・・・


何事も経験ですね。
今回学んだことを次の搬入に活かしていきましょう。


そして、苦労した甲斐あって無事に展覧会が始まりました。


春秋館1Fは佐谷夢子さんの平面作品と北島曜くんの立体作品の展示です。


北島くんは「消費されるもの」として捨てられたペットボトルや空き缶などを用いて、それをコンクリートや石膏で型どった作品を展示していました。


春秋館の2Fでは前田香奈さんと蔦谷碧さんの作品が展示されています。

『溶解する「姿」』というタイトルを付け、人物の像を扱って制作している2人が、それぞれどのように人物を捉えているか、その共通性と違いに焦点が当てられていました。


こちらも春秋館の2F、打道彩佳さんと小竹登里佐さんの展示。
作品形式を写真に絞ってみせています。


小竹さんの額装された写真に対して、打道さんの印画紙そのままの写真が展示されていたのが印象的でした。

それぞれのイメージの使い方や展示方法を対照的に見せることで垣間見えるものがあるのではないでしょうか。



『視えることとその地下茎』はこれから1ヶ月間、毎週展示を変えながら行われます。
長丁場になりますが、最後までやりきって色々と吸収してもらいたいと思います。