先週の講演会の翌日、7号館の演習室で平川さんにワークショップをしていただきました。
この日のワークショップのテーマは『環境を変える』そして『意味を変える』というもの。
まずは平川さんがご自身の作品にも使われている素材を使って、テーマを分り易く説明してくださいました。
このお皿の中に入っている蛍光塗料、実は同じ色の塗料です。
入れる容器の色(環境の違い)によって、黄色く見えたり緑に見えたりと面白い見え方をします。
この液体は実際に水質調査などで使われている液体だそうで、そのまま流しても自然には害を与えません。
次はワークショップで使うために用意した紙コップ。
今回は学生たちにこの紙コップを使って『環境を変える』『意味を変える』ことを考えてもらいます。
本来は飲み物を飲むための紙コップも、積み上げたり輪っかになるように繋ぎ合わせると、飲み物を飲むという『意味』が変わり、床に置いたり壁にかけたりと展示する『環境』も変えることで本来の紙コップとは違った側面が見えてきます。
平川さんの導入が終わったらいよいよ制作開始。
みんな用意した紙コップを手に、色々と試行錯誤をしていました。
こちらはイギリスからの交換留学生のアンドレアス君。
3年生と一緒に後期の授業を受けています。
平川さんに英語で色々と質問をしていました。
そしてワークショップの翌週、平川さんにも来ていただいてワークショップ作品の合評が行われました。
試行錯誤の結果、同じ紙コップから様々な形態の作品が作られていました。
こちらは並べた紙コップの中に作家自身が埋まっていて、糸電話で心臓の鼓動を聞くというパフォーマンス作品。
こちらは水を溜めて作った氷を何十個と並べています。
この作品は紙コップで人型を作り、街中に持ち出して様々な場所で撮影をしていました。
平川さんにも一つ一つの作品に対して時間をかけて丁寧なコメントをしていただけました。
最後は合評の参加者と記念撮影。
学生にとってとても貴重な経験になったのではないでしょうか。
平川さん、お忙しい中3日間渡ってご指導いただき有り難うございました。