2015/06/10

1年生絵の具作り

合評が終わった1年生の次なる課題は「絵の具作り」です!

絵の具とは顔料と展色材が混ざった状態のものをいいます。
すごく簡単に言うと色の粉と接着剤を混ぜたものです。

この展色材 (接着剤)の種類が変わる事によって絵の具の種類が変わります。
顔料に油を混ぜれば油絵具、アクリルエマルジョンを混ぜればアクリル絵具、卵をま混ぜればテンペラ絵具といった具合です。

つまり、キャンバスに定着さえ出来ればボンドを混ぜても絵の具になるのです!
聞く所によると、昔にはクジラの血を混ぜて絵の具を作った人もいるのだそう...


今回の課題ではこの顔料と展色材を自分らで用意し、オリジナルの自分だけの絵の具を作ろう!という課題なのです!


絵の具作りでまず最初にすることは顔料の採取です!
顔料とは一般的に色の着いた鉱石や土を細かく砕いたものをいいます。
なので学生たちは大学内の様々な石や土を集めるところから始まりました!



 集めたものがこちら!
ただの土や石だけでなく大理石やレンガなど様々なものを集めています!
この時に集めた色の種類によって、後に制作するオリジナルの絵の具を使っての作品の色の幅に繋がります!





 そして集めた材料を金づちで細かく砕き、ふるいにかけていきます。


 そのあとはこの乳鉢でさらに細かく擦りつぶしていきます。
この時の擦りつぶし加減によって絵の具の滑らかさが変わります。
市販の絵の具並にしようと思うと根気と体力が必要になってきます!



 中には緑色を出すために蚊取り線香を砕いている学生もいました!
これがしっかりと顔料になるのかはわかりませんがこのチャレンジ精神は大切です!



キレイに細かく擦りつぶした後はさらにもうひと工夫を。
そのまま展色材と合わせればもう絵の具として使えるのですが、画像のようにフライパンで炒ることによって顔料は色が変化します!

この変化を利用してさらに色の幅を広げる事ができます!
こだわればこだわるほど自分だけの色がたくさん出来ていきます。
理想の絵の具を目指して頑張って下さい!