2015/06/03

「視るということ」合評

6月に入りより暑さが際立ってきた頃ですが、
洋画コースでは5月の末から1.2.3年生の合評ラッシュが行われていました!
今回からの更新はその合評の様子を中心にお送りして行きたいと思います!

 まず最初に行われたのは2年生の「視るということ」という課題の合評です。
この課題ではただものを見るということだけでなくもっと大きな目線で「視るということ」とは何か?と考え作品を制作する課題でした。


合評は演習室に作品を展示し、それぞれが自分の作品をプレゼンするかたちで進んでいきます。
それでは3日間に渡って行われた合評の中から全ての作品をとはいきませんが学生のプレゼンの様子を紹介していきたいと思います!

 こちらの学生は今回の課題に自画像を選びました。
写実的に描くのではなく、鏡の自分と向き合った時に視えてきた色を大胆に乗せる手法で制作しています。


 こちらはスペインからの留学生の作品。
国が違うことによるモノの立体の捉え方や視えかたの違いなどほかの学生にも大きな影響があったのではないでしょうか?

 こちらの学生は小説を読み、その時に頭の中に視えてきた景色を描いています。
実際にあるものを視るだけではない課題であることがよくわかる作品だと思います。


こちらは逆に大好きなタマネギをとことん真直ぐ視て作られた作品です。
話の内容からもタマネギ愛が伝わってきました!

 こちらの学生は鳩を描いた作品です。
画面は鳩のイメージとはちがいたっぷりと絵具が盛り上げられています。
話を聞くと鳩の羽を視ていると想像以上に沢山の色が視えてき、その時の感覚を頼りに色を置いていったそうです。



他にも今回の課題では絵画以外の作品も多数見られました!
立体作品を作ったり、布を縫い合わせた作品を作ったりと、それぞれが今回のテーマと向き合った中で一番だと思った表現方法をとっています!



 これまで見せてきたように2年生の課題は1年生の時のように皆が同じモチーフを描く形とは変わり、まず大きなテーマを投げ掛けられた後、そこからそれぞれが別々の作品を作り出す形になります。
課題毎の大きなテーマを考えていく中で自分の制作の幅を広げていく1年になっていきます。



3日間続いた合評で学生たちもヘトヘトでしたが、3日目の最後は間髪入れずに次の課題の導入で締めくくられました!
 次の課題は立体作品を作る「絵画と立体」というもの!
今回の制作で得たものを次に活かせるように頑張って下さい!