今回は先日行われた三年生の合評の様子を更新したいと思います!
三年生は引き続き自由制作を続けています。
自分が進めていきたい作品の方向性が少しずつ固まってきた学生もいれば、興味のあることを色々な方法で試している学生や、悩んでいることがわかる学生と様々です。
毎年三年生に上がったこの時期は自分の制作に悩みだす学生が増えてきます。
自由制作と聞くと一見好きな事が出来る楽しさしかないように感じますが、
自分の興味関心を作品として形にすることや、長く付き合えるテーマを見つける事は楽しさだけの容易なことではありません。
制作に悩んだ時は手が止まり頭で考えることの方が多くなってしまいがちですが、そんなときこそ手を動かし何か作る事でしか前に進むことは出来ません。
苦しくても作る、作り続けることの先にしか自分だけの作品というのは生まれて来ない様に思います。(個人論)
まだまだ自由制作は始まったばかりです。
早くに自分のスタイルを決めてしまう必要はありません。毎日の制作の中で少しずつ見つけていって下さい。
三年生の皆さんお疲れ様でした!
2016/06/28
2016/06/27
二年生立体課題
クサカベ画材レクチャー
先日有名絵の具メーカーのクサカベ画材さんが来て下さり、実際に販売されているものと同じ油絵具を作るレクチャーが行われました!
レクチャーは二日かけて行われ、一日目は絵の具の素材や毒性についてお話して頂きました。
精華に絵の具作りをレクチャーしに来るのももう10年以上になります!
ここでお話の中で出てきた絵の具の原料を紹介していきたいと思います!
まずこちらがウルトラマリンをつくるためのラピスラズリという鉱石とそれを顔料にしたものです。
このラピスラズリはとても高価な鉱石でなんとたった15gで5000円もするのだそう...!
そんな高価なものはぽんぽん使えないということで現在では合成ウルトラマリン(画像真ん中の小瓶)なるものが作られ使用されているそうです!
こちらは1kg5000円とかなりコスパがいいそうです!
こちらは絵の具の赤の色を作るコチニールと呼ばれる成分を顔料にしたものと、その成分を持っているカイガラムシの画像です。
この成分はカイガラムシの雌からしか採れないらしく、採集されるうちの半数の雄は無駄にお亡くなりになるそうです...!
そしてこのコチニールという成分は食材の色付けにも使われるらしくイチゴ風味など書かれたものの色はこのカイガラムシから採られているそうです...!
知らなければ良かったことが世の中には沢山あるようです。
こちらはアラビアガムの塊です!
アカシアの木から採れ、溶かして顔料と混ぜることで水彩絵の具が作られます!
こちらはリンシードの種です。
これを絞ることで油絵で使うリンシードオイルが作られます!
二日目は実際に油絵の具を作ります!
顔料に油を入れ根気よく混ぜていきます!
苦労の末に完成した絵の具がこちら!
中身は実際に売られているものと同じ立派な絵の具です!
普段は完成された絵の具しか見ることが無いのでこういった素材の話や実際に作る体験というのは今行っている自家製の絵の具作りをする上でとても貴重だったと思います!
クサカベさんありがとうございました!
クサカベさんありがとうございました!
絵の具作り
合評が終わった1年生の次なる課題は「絵の具作り」です!
絵の具とは顔料と展色材が混ざった状態のものをいいます。
すごく簡単に言うと色の粉と接着剤を混ぜたものです。
この展色材 (接着剤)の種類が変わる事によって絵の具の種類が変わります。
顔料に油を混ぜれば油絵具、アクリルエマルジョンを混ぜればアクリル絵具、卵をま混ぜればテンペラ絵具といった具合です。
つまり、キャンバスに定着さえ出来ればボンドを混ぜても絵の具になるのです!
聞く所によると、昔にはクジラの血を混ぜて絵の具を作った人もいるのだそう...
今回の課題ではこの顔料と展色材を自分らで用意し、オリジナルの自分だけの絵の具を作ろう!という課題なのです!
絵の具作りでまず最初にすることは顔料の採取です!
顔料とは一般的に色の着いた鉱石や土を細かく砕いたものをいいます。
なので学生たちは大学内の様々な石や土を集めるところから始まりました!
集めてきた石をそれぞれ好きな細かさまで金づちや乳鉢で擦りつぶしていきます!
擦りつぶしたものはこのように分かりやすい様に分けていきます。
この時の粒の大きさによって絵の具になった時の質感が変わってきます

キレイに細かく擦りつぶした後はさらにもうひと工夫を。
そのまま展色材と合わせればもう絵の具として使えるのですが、画像のようにフライパンで炒ることによって顔料は色が変化します!
この変化を利用してさらに色の幅を広げる事ができます!
中には拾ってきたドングリを墨にし、黒の顔料を作っている学生もいました。
こだわればこだわるほど自分だけの色がたくさん出来ていきます。
理想の絵の具を目指して頑張って下さい!
絵の具とは顔料と展色材が混ざった状態のものをいいます。
すごく簡単に言うと色の粉と接着剤を混ぜたものです。
この展色材 (接着剤)の種類が変わる事によって絵の具の種類が変わります。
顔料に油を混ぜれば油絵具、アクリルエマルジョンを混ぜればアクリル絵具、卵をま混ぜればテンペラ絵具といった具合です。
つまり、キャンバスに定着さえ出来ればボンドを混ぜても絵の具になるのです!
聞く所によると、昔にはクジラの血を混ぜて絵の具を作った人もいるのだそう...
今回の課題ではこの顔料と展色材を自分らで用意し、オリジナルの自分だけの絵の具を作ろう!という課題なのです!
絵の具作りでまず最初にすることは顔料の採取です!
顔料とは一般的に色の着いた鉱石や土を細かく砕いたものをいいます。
なので学生たちは大学内の様々な石や土を集めるところから始まりました!
集めてきた石をそれぞれ好きな細かさまで金づちや乳鉢で擦りつぶしていきます!
擦りつぶしたものはこのように分かりやすい様に分けていきます。
この時の粒の大きさによって絵の具になった時の質感が変わってきます
キレイに細かく擦りつぶした後はさらにもうひと工夫を。
そのまま展色材と合わせればもう絵の具として使えるのですが、画像のようにフライパンで炒ることによって顔料は色が変化します!
この変化を利用してさらに色の幅を広げる事ができます!
中には拾ってきたドングリを墨にし、黒の顔料を作っている学生もいました。
こだわればこだわるほど自分だけの色がたくさん出来ていきます。
理想の絵の具を目指して頑張って下さい!
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