2016/06/27

絵の具作り

合評が終わった1年生の次なる課題は「絵の具作り」です!

絵の具とは顔料と展色材が混ざった状態のものをいいます。
すごく簡単に言うと色の粉と接着剤を混ぜたものです。

この展色材 (接着剤)の種類が変わる事によって絵の具の種類が変わります。
顔料に油を混ぜれば油絵具、アクリルエマルジョンを混ぜればアクリル絵具、卵をま混ぜればテンペラ絵具といった具合です。

つまり、キャンバスに定着さえ出来ればボンドを混ぜても絵の具になるのです!
聞く所によると、昔にはクジラの血を混ぜて絵の具を作った人もいるのだそう...


今回の課題ではこの顔料と展色材を自分らで用意し、オリジナルの自分だけの絵の具を作ろう!という課題なのです!


絵の具作りでまず最初にすることは顔料の採取です!
顔料とは一般的に色の着いた鉱石や土を細かく砕いたものをいいます。
なので学生たちは大学内の様々な石や土を集めるところから始まりました!






集めてきた石をそれぞれ好きな細かさまで金づちや乳鉢で擦りつぶしていきます!




擦りつぶしたものはこのように分かりやすい様に分けていきます。
この時の粒の大きさによって絵の具になった時の質感が変わってきます






 キレイに細かく擦りつぶした後はさらにもうひと工夫を。
そのまま展色材と合わせればもう絵の具として使えるのですが、画像のようにフライパンで炒ることによって顔料は色が変化します!

この変化を利用してさらに色の幅を広げる事ができます!




中には拾ってきたドングリを墨にし、黒の顔料を作っている学生もいました。
 こだわればこだわるほど自分だけの色がたくさん出来ていきます。
理想の絵の具を目指して頑張って下さい!