6/13〜14の2日間にわたり1年生の油絵具作りを実施致しました。
1年生は自作の絵具を使用して制作している最中なので、市販されている絵具の仕組みを理解するにはとても良い時期だったと思います。

まず初日には、絵具メーカー『クサカベ』さんによるレクチャーがありました。
内容は『絵具の仕組み・毒性について』でした。
レクチャーの途中では、顔料や画溶液の素材を見ることも出来ました。
写真の小瓶には『亜麻の種子』と『芥子の種子』が入っております。
亜麻の種子は『リンシードオイル』芥子の種子は『ポピーオイル』の材料です。
他にも青の絵具素材として有名なラピスラズリの原石等も見せていただきました。
普段何気なく使用している画材がどのような素材から、どのような用途のために作られているのかを知るのはとても重要なことですね!
油絵具作り2日目はいよいよ実習となります!
と、その前にクサカベさんの工場でどのように絵具が生産されているのかを映像によって見せていただきました。
そしてようやく実演!
今回は三原色である青・赤・黄を制作していただきました。
それでは、手順を簡単に説明させていただきたいと思います。
まず顔料に展色材を混ぜます。
この展色材が変わると絵具も変わります。
例えば、
顔料+アラビアゴム = 水彩絵具
顔料+アクリルエマルジョン = アクリル絵具
顔料+卵 = テンペラ絵具
顔料+膠 = 膠絵具
となります。
今回は油絵の具ですので、
顔料をリンシードオイル+ステアリン酸による展色材によって混ぜました。
まずはナイフによって馴染ませ…
次に練り棒によって練っていきます。
分かり難いかと思いますが、写真手前が練る前の絵具で、奥が練り終えた絵具です。
練り終えた絵具の方が、より滑らかになりテカテカしています。
絵具を練り終えると、いよいよチューブに詰めていく作業です!
トントンと叩いて絵具をチューブの奥へと詰めていきます。
詰め終えると、チューブの後端をプレスして閉じます。
そしてようやく絵具の完成です!!
1年生の皆さん、2日間お疲れ様でした。
自身で顔料から精製した絵具と共に、今回制作した絵具を使って良い作品を描いて下さい!
最後になりましたが、
ご協力いただいたクサカベの皆さん、本当に有り難うございました。