7月19日、接近する台風に緊張する中、1年生前期最後の合評が行われました。
今回の合評では-自画像と皮膚-の作品を提出していただきました。
この作品は以前紹介した『絵具づくり』という課題で制作したものです。
イーゼルの上に乗っている自画像と、その足下にある皮膚の作品は、『絵具づくり』で作ったそれぞれ違う『絵具』を使用して制作しています。
・土を採取することから始めた完全手作り絵具『ロー精華』『バーント精華』
・絵具メーカー協力により制作した『手づくり油絵具3原色』
この2種類の手づくり絵具を、自画像と皮膚のいずれかにそれぞれ分けて使用して制作しました。
絵画を形作る最も重要な画材『絵具』のルーツを知ることにより、絵画が時代の流れの中でどのような変遷を遂げてきたかを、それぞれ考えていただきました。
かつては画家の数だけ存在していた絵具。
絵具を制作するというのは作品を制作する上で重要な作業でした。
しかし、現在は市販されている絵具を使用することによって、絵画の基礎を共有しています。
その上で、作った作品は本当に『個性』と呼べるのでしょうか。
今回は大学入学後最初の着彩課題で、ようやく着彩できるということに感激している生徒が沢山いました。
自身で作った絵の具を使用して着彩するということもあり、使用し難い箇所もあった中、それぞれ思い思いの作品を制作していました。
1年生の皆さん、前期の授業お疲れ様でした!
学生生活はあっという間ですので、夏休みもそれぞれ有意義に過ごして下さい!
また後期授業でお会いするのを楽しみにしてます!