「造形演習5」は版画コースの授業になりますがオープンクラスになっているので、他コースの学生も受講することが出来ます。
講師は写真作品の研究や、現代美術の批評を行っている清水穣さん。
洋画コース以外の方から作品へのアドバイスがもらえる貴重な機会です。
今年の洋画4年生の受講者は6人。
写真は4年生の中塚有莉美さんの発表の様子です。
中塚さんは水彩絵具や色鉛筆を使って抽象的な画面を描いています。
色鉛筆で細かく描き込み、水彩でぼかして広げるという工程を何度も繰り返しながら、画面の外に向かってイメージを広げていきます。
最近始めた作品なのでまだまだ未整理の部分がありましたが、清水さんとのやり取りの中でアドバイスももらえ、少し整理も出来たようです。
翌週は洋画2人目の発表者の栃岡さん。
彼女は布などに鉄サビを定着させて作品を作っています。
奥はブルーシートに鉄サビを定着させたもので、手前がその時に使った鉄になります。
こちらはカーテン布全面に鉄サビをつけた作品。
厚めパネルにマウントすることで、側面に回り込む面白さと物質感も出ました。
他にも、これから野外で試す作品のドローイングなども一緒に展示してのプレゼンでしたが、やりたいことが多く、まだまとまっていない様子でした。
自分がつくった作品、これから作りたい作品をどのように話せば伝わるのか、場数を踏んで整理していくのは大切なことですね。
2人が清水さんからのアドバイスをどう活かしていくのか楽しみです。