2013/06/27

特別講演会

6月24日、世田谷美術館館長であり、美術評論家として本の執筆など活躍されている、
京都精華大学の芸術学部客員教授酒井忠康先生の講演会が開催されました。
講演テーマは「震災と芸術」です。
このテーマは、日本で制作に取り組む私たちにとって、とても重要な問題です。
教室も満員!!メモをとる学生も多く目につきます。
酒井先生は近.現代美術を専門に研究されています。
講演で紹介して下さった『幕末明治の美術』という著書は岩波現代文庫から出版された最新作だそうです。

 
先ず、スライドに映し出されたのは、15世紀に活躍したネーデルラントの画家ボシュの作品です。 ボシュやデューラーなどが活躍した時代にアメリカ大陸は発見されました。
時と共に画家は、予想を超える地球規模の変化に対応し、創作に励んできたようです。
震災後の私たちに取って、制作に向かう心構え、そして何よりも活力を与えてくれます!

また、日本の画家では小林清親、安田雷洲など戦争や震災をテーマに描いた画家も紹介して下さいました。

 最後に学生たちへのメッセージとして、美を感じる心を養うことの大切さを語って下さいました。
日々の地道な制作のなかに、人としてより良く生きる手がかりがあるようです。

講演の後、酒井先生には洋画の大学院にお越しいただき、貴重なお話はもちろんのこと、作品へのアドバイスもしていただきました。
ありがとうございました。