2012/06/12

日本画小西先生レクチャー



一年生はただいま絵具作りに励んでいます。石や貝殻、割れた陶器などを集め、それを地道に砕きながら顔料を作っています。


今回はその顔料についての特別講義が開催されました。
日本画小西先生にお越し頂き、顔料についてより深く教えていただきました。

なかなか手に入らない貴重な鉱石などがズラリと並びます。
日本画ではこの天然の鉱石を砕き岩絵具として使用します。
細かくなった鉱石には粒子の大きさによって番号がつけられます。番号が小さいほど粒子は大きく、番号が大きいほど粒子は小さくなります。その中でも最も微粒子のものを「白(びゃく)」と言います。粒子が細かいほど色が白く見えることからそう呼ばれているそうです。
「水簸(すいひ)」と呼ばれる、水中での粒子の沈殿速度の差を利用して粒子の大きさを順々に分ける方法を教えていただきました。
てまひまのかかる作業に驚かされます。岩絵具がグラム単位で大切に扱われる理由がよくわかりました。
鉱石を実際に紙に擦り付けると、光の波長が変化し色の明度が変化します。

色を作り出すものは自然の中に多く存在しています。もう一度、身の回りを観察してみると様々なに出会うことが出来るはずです!  
一年生の皆さん!絵具作り明日も頑張りましょう〜〜。